せっかくのホーロー鍋、ダメな使い方をしていませんか?
オシャレなのに実用的でもあるホーロー鍋はとても人気。
インテリア雑誌などに登場する、カントリー調キッチンにレイアウトされたミルクパンなんて見ちゃうとうっとりします。
見た目だけじゃなく、ホーロー鍋は焦げ付きにくいうえに保温性も高い事から多くの人に愛用されていますね。ル・クルーゼなども高価でもファンが多いのも納得です。
が、しかし、ホーロー鍋を使う時にやってはいけないことがあるんですよ~(-_-;)
一般的な鍋よりもお高めのホーロー鍋を購入したのに、知らず知らずのうちに「やってはいけないこと」をしてオシャレなホーロー鍋が傷ついたり、底の方に色素沈着が起こったりすることもあるんです。
・・実は私もけっこう雑に扱っていました(反省)
ということで、今回は意外とやりがちな注意点や色素沈着の解消法についても紹介します!
要注意!ホーロー鍋を使う時にやってはいけないこと
ホーロー鍋は、金属素材の表面をガラス素材でコーティングされているお鍋です。
そのため、熱伝導率が高く保温効果もあるのですが、使い方によっては傷つけたり破損してしまうこともあるんです。
光沢があって美しい色合いも多いホーロー鍋なのに、使い方によっては長持ちできないのはホントにもったいない!
基本的な注意点7選
この7選は基本的な注意事項で、ホーロー鍋だけじゃなく、他の鍋の場合でも注意点として知っておくとよいポイントです。
丁寧に扱っている方からすると当たり前とも言える事もあるかも知れませんが、気にせずにガンガンやっちゃってる人がいるのも事実です(私ですw)
1:乾燥のために火にかけない(空焚き厳禁!)
2:金属製のお玉やヘラなどは使わない
3:研磨剤、金属たわしで洗わない
4:焦げ付きをなるべく避ける
5:漂白剤はなるべく使わない
6:出来る限り落とさない、ぶつけない
7:電子レンジ禁止
詳しくみてみましょう
1:乾燥のために火にかけない(空焚き厳禁!)
洗った後に濡れたままにしたくない、という思いから火にかけて乾燥させたくなる気持ちも分かりますが、ダメです!(^^;)
空焚きをすると、急激な温度変化でガラス質の表面が傷つきひび割れてしまう恐れがあります。
せっかくガラス質でコーティングされているのに、割れたり剥がれたりするとホーロー鍋本来の持ち味が半減します(泣)
2:金属製のお玉やヘラなどの調理器具は使わない
調理の際には、表面のコーティングを傷つけてしまう可能性がある金属製の調理器具の使用はやめましょう。
金属製のお玉など丸いから大丈夫かな?と思ってしまいますが、金属部分が意外と衝撃があるようです。
木製のヘラやシリコン製のお玉など素材を選んで使いましょう。
3:クレンザーなどの研磨剤、金属たわしで洗わない
調理器具の素材選びと同様に、洗う時にも注意が必要です。
ホーロー鍋の表面に傷がつくと色素沈着も起こしやすくなります。
洗う時には、傷つかないようにスポンジを使って中性洗剤で落とすようにしましょう。ナイロンタワシも意外と傷つくのでやめましょう。
鍋を焦がしてしまった時には、つい金属たわしでゴシゴシしたくなりますが気を付けましょう。
ホーロー鍋を焦がした時や色素沈着はどうすればいい?
焦げついた場合、軽度なら水に浸けてしばらくふやかすと落ちる場合もあります。
落ちない場合は、擦らずに重曹を使って落とします。
1:焦げた部分が浸る程度の水と小さじ2~3杯程度の重曹を入れる
2:弱火から中火で10分くらい沸騰させる
3:冷めるまで放置
4:冷めたらお湯を捨てスポンジを使い中性洗剤で洗う
小さな傷から何日もかけて色素沈着ができてしまった場合は、一回でキレイにくすみや汚れが取れないこともあります。その場合には何回か繰り返してみましょう。
▼こちらの動画では、重曹で色素沈着などの汚れが落ちる様子が紹介されていました!重曹のアワアワの力がすごいww
4:焦げ付きをなるべく避ける
本来ホーロー鍋は焦げ付きにくいものですが、表面が傷ついて小さなひび割れができてしまうと焦げやすくなってしまいます。
熱伝導率が高いので食材に火が通ったら、火加減は中火以下にしましょう。
金属タワシやクレンザーで洗う事にも注意が必要なホーロー鍋。
そもそも焦げないように注意することが大切ですが、煮込み料理に向いているために長時間火にかけるという事も多く、うっかり焦がしてしまうこともありますよね!(自分に言ってます)
5:漂白剤はなるべく使わない
塩素系漂白剤はコーティングされた表面が剥がれる可能性もありますのでなるべく使用しない方がいいです。
通常は台所用中性洗剤でお手入れができる素材なので刺激の強い洗剤や漂白剤はお勧めしません。
6:出来る限り落とさない、ぶつけない
ホーロー鍋はガラス素材でコーティングされているため衝撃に弱く、割れたり剥がれたりすることがあります。落としたりぶつけたりしないように気を付けましょう。
鍋自体に重さがあるので、調理台などの上に置く時に鍋の重さで衝撃を与えてしまいそうになるのも要注意です~。
7:電子レンジ禁止
鍋の表面加工はガラス質ですが、ホーロー鍋の中は金属製なので電子レンジを使用すると発火の恐れがあり危険です。
IH調理器やオーブンでの使用は、鍋の素材によっては使えないものもあるので、製品の説明書で確認してから使いましょう。
意外とやりがちな注意点5選
これが、意外とやっていたんじゃないかという注意点。・・私がけっこうやってしまていた事です💦
1:炒め物はしない
2:強火はなるべく避ける
3:普通の鍋のように素手で持たない
4:濡れたまま放置しない
5:鍋が熱いうちは水をかけない(急激な温度変化)
1:炒め物はしない
やりがちな事の一つ、カレーを作る時の「野菜を炒める」場合にもホーロー鍋を使ってしまうというパターン!・・ありますよね。
お鍋が1つで済んじゃう、という私の考えはダメでした。ホーロー鍋は炒め物には向いていないお鍋でした。
炒め物をすると鍋の表面に温度差ができるためコーティングされたガラス質が傷ついてしまいます。しかも焦げやすくなります。
面倒でもフライパンで材料を炒めてから、ホーロー鍋で煮込むという流れにしましょう!
2:強火はなるべく避ける
ホーロー鍋は急激な温度変化に適していないので強火で調理すると鍋が傷つきやすくなります。
シチューなど弱火で長時間コトコト煮込む、といった料理に向いています。
・・ならば、揚げ物もダメなの??
強火での使用はなるべくしない方がいいホーロー鍋ですが、揚げ物対応のホーロー鍋もあります!
炒め物の場合には鍋の表面に温度差が出てしまいますが、揚げ物の場合には全体が均一の温度になるために鍋への傷等の影響は少ないようです。
揚げ物をする場合には対応可能のホーロー鍋を使いましょう。
3:普通の鍋のように素手で持たない
ホーロー鍋の可愛いポイントでもあるのですが、鍋の取ってが胴体と同じ材質の場合も多いです。いきなりつかむと火傷をしてしまいますので、気を付けましょう。
4:濡れたまま放置しない
洗った後は濡れたまま置きっぱなしにすると錆びる恐れもあるのでしっかり拭いておきましょう。
放置して乾かしたい気もしますが、小さな傷から錆になることもあるので注意。
5:鍋が熱いうちは水をかけない(急激な温度変化)
調理が終わった後の熱い状態のホーロー鍋に水をかけてはいけません!
急激な温度変化がガラス質にダメージを与えてしまいます。・・と言いながら私が一番やってしまっていた事です💦
お鍋の汚れは熱いうちに水をかけた方が落ちやすいのかと思っていました(反省)ただ劣化させていただけでした。
ホーロー鍋の正しいお手入れ方法
かつての私のように炒め物をしたり、熱いうちに水をかけたりといったひどい扱いをしなければ、長く愛用できるホーロー鍋。
使用した後は中性洗剤で優しく洗い、すぐに水気を拭きとり保管をすればOKなのでそんなに手間がかかるものではなくてよかったです(^^;)
ホーロー鍋のメーカー「ル・クルーゼ」の動画では、色素沈着や焦げてしまった時の洗い方などが丁寧に紹介されていました。焦げ付きなどがひどい場合には、ル・クルーゼ専用のクリーナーもあるようなので試してみるのもいいかも!
ホーロー鍋は、正しい使い方をすれば長持ちするものですが、表面にヒビが入ってきたら処分時です。傷やヒビから中の金属部分が腐食する可能性もでてきます。
食洗機は使えるの?
他の食器と一緒に使用するとコーティング部分を傷つける可能性もあるので、使用する場合にはホーロー鍋単独で使用する方が安心です。
食洗機の洗剤は洗浄力が強い場合があるのでホーローに影響を及ぼすことも考えられます。使用する場合には確認してから使いましょう。
まとめ
オシャレなホーロー鍋は思いのほか「やってはいけないこと」が多いお鍋ではありましたが、ちょっとした事でその「やってはいけない」事も回避できることばかりでした。
ポイントとしてまとめると、
・ホーロー鍋は温度差に弱いので表面温度にムラが出る炒め物はしない!
・鍋が熱いうちに急激に冷やしたり、空焚きをしない
・スポンジで優しく洗い、水気はふき取ってから保管する
・ガラス質でコーティングされているのでぶつけたり落としたり衝撃を与えない
・色素沈着や焦げ付きも重曹を使えばキレイになる!
ホーロー鍋はル・クルーゼやstaub(ストウブ)などの高価なものから、手ごろな価格で購入できるニトリのホーロー鍋などもあって幅広い人気ですね。
キッチンに置いておくだけでインテリアとしてもアクセントになって楽しくなります。
正しく扱えば長く愛用できるものだと分かり安心しました。!