料理をしようと大根を切ったら中が黒かった!黒い筋や点があった・・なんて経験ありませんか?
これじゃ食べられない?!。。と思ったりもしたのですが、
煮物にしても生で食べても美味しくて消化を助けてくれるありがたい大根なのに、「中が黒っぽい」事で捨ててしまうのはもったいない!
で、、加熱したら大丈夫なのでは、、と思い調理して食べました(汗)
短冊切りにして味噌汁に入れたら黒っぽい断面も目立たないし鶏肉と甘辛く煮つけにしたら、色が隠れてしまって家族も気付かないという状態でした(いいのか・・)
食べてしまった後になってこれって食べちゃダメなやつだったりして・・。
と、急に心配になり、
どうして大根の中が黒くなってしまうのか?
その原因と黒っぽくなっていても食べられるのか?
さらには、安心な大根はどう見極めればいいのか?について調べてみました。
大根を切ったら中に黒い筋や斑点が!これは食べられるの?
買ってきた大根の中身が黒くなっていたらショックですよね。
見た目にも悪いので「これって食べられるの?」と心配になってしまいます。
大根切ったら黒っぽい〜🥺 pic.twitter.com/5ij0QzkIz9
— Akiko (@kokorogirl121) December 31, 2021
ですが、
結論からいうと!
大根を切って中が黒くなっていたり黒い筋や斑点があった場合、「黒カビ」でなければ食べることができます。
大根には栽培や保管状態の影響で黒くなったり、グレーっぽかったり、中が青くなってしまっている大根もあります。
水分が抜けていたり食感に問題があったりしますが、大部分は食べられます。
調理法によっては味が染みやすい点を利用して美味しく頂けることもあるので、上手に調理しよう!
注意しなければいけないのが、食べてはいけない「黒カビ」のついた大根です!黒カビやその他の状態については後半で紹介しますね!
大根の中が黒い(青い)っぽい時の原因とは?
大根の中が黒くなる原因は、
・水晶現象
・青あざ症
といった栽培時に環境や保管状態による変化が主な原因の場合と、
・ダイコンバーティシリウム黒点病
・黒芯病
・・などの病気が原因のものがあります。
それぞれを詳しくみてみましょう。
大根の中が黒くなる原因と症状
大根の旬は冬ですが、一年中出回っていますね。
夏の暑い時期に収穫した大根は、栽培環境や保管状態などによって大根の変色が起こる場合が多いようです。
水晶現象(病気ではない)
・大根の中心部分がうっすら黒くなっていたり紫色っぽくなって透けた感じ。
・栽培時や保管をしている間に外気や水分の変化によって現れる現象。
・食べる事はできる⇒苦味があり風味が落ちていたり食感が良くない。
・見た目が悪いので、煮物や濃い味付けの料理に向いている。
↓水晶現象はこんな感じになります。
大根を切ったら黒い・・・
— アーシ@迷宮入りエンジニア (@arshii_k_) September 13, 2020
これ食べられるんでしょうか?#大根 #だいこん pic.twitter.com/Zg3rQUzIhY
見た目にびっくりしてしまいますね(^^;)
これって、大根を冷蔵庫に入れたり常温に置いたりを繰り返すことでも出来てしまうんです!気を付けましょう。
青あざ症(病気ではない)
・大根の中心が青っぽかったり黒くなっている。
・25℃以上の気温で大根を常温保存していると起こりやすい。
・温度や湿度の上昇によって起こるホウ酸の欠乏が原因といわれる現象。
・食べる事はできる⇒食感は硬く苦味がある事も多い。
大根切ったら青い pic.twitter.com/edekWsWobA
— マンモスマン🧁 (@NoteNote31) January 31, 2022
もしや青かび?なんて思ってしまいますね(-_-;) でも保存環境による影響からの症状なのです。
野菜の保存の仕方ってほんと大切ですね!後半に書いてある保存方法も参考にしてみて下さい。
大根バーティシリウム黒点病(病気の一種)
・大根の中心に向かって円を描くように黒い筋が入っている。
・大根の病気のひとつで、栽培中に土壌菌(カビ)によっておこる。
※黒カビと違ってこのカビは土壌のカビなので、食べても問題はないと言われていますが、美味しくなかったです。
黒芯病(病気の一種)
・大根の葉っぱから根に向かって芯の部分が黒くなっている(黒く空洞になっていることもあり)
・大根の病気のひとつで、栽培時の環境が原因といわれている。
・腐っているわけではないので、黒い部分を取り除けば食べることは可能。
中が黒い大根の味ってどんな感じ?マズイ?
先に書いたような大根の症状の場合には食べることは可能です。
でも、、、食べることは可能でも果たして美味しくいただけるのか?問題はそこ!
大根は消化を助けたり食欲増進や疲労回復にもいいと言われる野菜です。
一年中手に入りますし価格も安定しているのでとても助かる食材ですので、中が黒っぽいからといって捨てるのはもったいないです!
※注意・・黒カビの場合は捨てましょう!説明は後半に。
中が黒い、グレーっぽい、大根を食べた感想
なんといっても、見た目が悪いので不味そうに見えてしまいます(汗)
ですが、加熱をしていくと少し薄くなっていました(これは煮物にしたからかも知れません)
家族には言わないと分かりませんでした!自分ではうっすら黒い気がしましたが、煮汁の濃さかな?という感じになります^^
ですが、味は少し苦味がありました。正直食感も味も落ちます。
・・これは大根特有の苦味だと思っていたのですが、
今考えると、あれは黒っぽくなっていた部分が苦かったのかも知れません。
しかし、濃い味付けの煮物にすると美味しく食べる事ができます!
農家さんでもこの黒くなる現象の相談があるようですが、農家さんがおっしゃるには『味が染み込みやすい』そうなんです!
結論!
水晶現象も青あざ症も、ダイコンバーティシリウム黒点病や黒芯病も、
食べる事は可能だけど、食感がよくないし苦味がある場合もあるので生では食べない方がいい。
でも、調理法によっては、濃い味付けの煮物などにすると味が染みて美味しく食べることができる!
毎日食べる食材は安心できるものを口にしたいです😅 変色しているとホント不安になっちゃうのもわかります。
お子さんがいるご家庭などは、安心できる食材を宅配で注文できる、宅配野菜を利用する人も増えています。
黒くはないけれど「す」が入った大根の場合!
これは夏場の大根に多いのですが、買ってきた時点ですでに大根の瑞々しさがあまりなく、一本を使いきれずにラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保管していたら、、次に使う時には「す」が入った状態になっていました。
ふにゃふにゃと弾力があって干からびた感じです。。
そこで、「大根って干したりするんだから、これだってまだ大丈夫だよね?」と自分に言い聞かせてイザ調理!
・・やっぱり美味しくありませんでした。スカスカで硬いです。
じっくり時間をかけた煮物にすればよかったのかも知れませんが、おでんにしてみてもふっくらすることはありませんでした。
すでに水分が抜けてしまった大根は美味しくないですね。
買ってきた大根はすぐに調理した方がよさそうです(反省)
※取れたばかりの大根でも「す」が入っている場合がありますが、それは収穫に適した時期を過ぎてしまった大根のようです。ずっと畑に埋まっていたために「す」が入ることもあるんですね。
黒っぽい大根をどう調理する?
大根のみずみずしいシャキシャキ感を味わいたいなら、サラダなど生で食べるのがおすすめですが、今回の「中が黒い大根」の場合には、シャキシャキ感が失われていているので、加熱をしていただきましょう!
煮物や濃い目の味付けにすると見た目的に家族もOK
ぶり大根
大根と手羽の煮物
こんな情報も!
食べられない大根とは?害虫の食った痕があるけど大丈夫?
↓ 私がご近所さんから頂いた家庭菜園の大根!表面に穴が・・。
これは、ハムシ(葉虫)にやられたそうで、穴がぽつぽつと開いています。
センチュウやハムシなど、野菜に寄生する害虫に食べられた痕がぽつぽつとついていたりしますが、その部分を除けば食べることは可能とのこと。
でも切ったら中はキレイでした!
瑞々しさは少し失われていましたが、味も普段の大根と変わりなく味噌汁に入れたり炒めたりして頂きました^^
食べられないのは「黒カビのついた大根」です。
黒カビが発生している大根は食べない
黒カビは大根の皮の表面に固まって生えたいたりします。真っ黒い炭のようなイメージです。
大根は水分が多い野菜なので、皮に黒カビはある場合にはすでに内部まで黒カビが入り込んでいる可能性もあるので注意が必要です。
黒カビは食中毒をおこす場合があります!
黒い筋と黒カビと見分けはつくの?
黒いカビなのか? 水晶現象や青あざ症か?は、大根の中心から広がっている感じや透明感、色合いで分かると思います。
ダイコンバーティシリウム黒点病も断面を見ると均等に筋が入っている感じなので、黒カビとの違いは分かりやすいと思います。
でも、黒いぽつぽつがあった場合、それが黒カビなのか?
私は、はっきりと断定できるのか正直モヤっとしています(-_-;)
黒カビの場合には表面にないのに中だけカビてるとは考えにくいですが、、不安な場合には食べないことです!
不安がって食べても美味しくないですものね。
表面の黒いぽつぽつの固まりがあったら注意しましょう!
その他、食べてはイケナイ大根
黒カビもそうですが、温度や湿度の高い場所に保管していた場合であったり、購入してから時間が経ってしまったりといった原因で食べれなくなってしまう場合もあります。
・時間と共に変色(茶色)が進んでいる
・異臭がしたり、ぶよぶよしてドロッとした汁がでている(腐っている)
・大根の表面に黒い斑点がある←黒カビの可能性大!
・白カビ(ふわふわ状)が生えている
大根の断面が茶色くなっている場合でも、腐っていない時には食べられることも!
中に黒い筋や斑点がない大根はどう選ぶの?
大根は表面の皮はキレイでも中身もキレイとは限りません。
旬の冬の大根はハリもあって瑞々しくツヤツヤしているので水晶現象や青あざ症も少ないので丸ごと買ってしまいますが、夏場は心配なのでカットされている大根を買うことも多いです。
大根の断面が見えるカットされている大根を買う
大根の上手な保存方法
旬の時期(冬)の大根はみずみずしく、我家では一本買っても最後まで新鮮な状態で使うことが多いのですが、夏場の大根は管理によっては水分が抜けたり傷みやすくなるので気をつけましょう。
・葉っぱと根の部分は切り離す(葉に水分や栄養分を取られてしまうため)
・切り分けたそれぞれの部分を湿らせた新聞紙で包んでビニール袋に入れてる。
・冷蔵庫の野菜室にできれば立てて保存する。
大根は冷凍できるの?
・できる!・・でも、食感が悪くなるのでサラダ向きではない
・大根おろしもOK
・葉っぱは茹でて水分を絞って冷凍すればOK
大根は水分が多い野菜なので冷凍すると繊維が壊れてブヨブヨになって食感が悪くなりますが、味は染み込みやすいので煮物などに向いてます。
以前、NHKの「ためしてガッテン」で紹介されたのですが、大根をそのまま冷凍するとマズイし食感も悪いのですが、調理しやすいように切った大根を「汁」に浸してれいとうすると味がしみて美味しくなる!のです。
汁は、煮汁でもなんでもOKで、大根の素材そのままを冷凍するよりも格段に美味しくなります♪ためしてみて下さい。
干し大根にするのも
大量に頂いた時には、干し大根に挑戦してみるのもいいかも!(私は椎茸しか干したことがないのですが・・)
干すことで栄養価がぐんとアップするそうです。
元々黒い大根の種類も!
大根にはいろんな種類の大根があって、元々真っ黒な皮の色をした大根もあるんです。
ちょっとびっくり、もはやごぼうなんじゃ?!
黒大根、長黒大根、からす大根・・・
・黒大根は、ヨーロッパ原産の品種で、皮は真っ黒だけど中は白い。
加熱するとお芋のようなほくほくした食感になるのだそう(私は食べたことがないが!笑)
黒大根には長いものや丸い黒大根があります。・・こんなにも真っ黒だと大根にはみえませんね。
中にはこんな紫色の大根も! 何だかキレイ~。
まとめ
中が黒い大根は食べても大丈夫なのか?どうして黒くなってしまうのか?
そんな疑問からいろいろ調べてみました。
まとめると、
大根の中身が黒くなってしまう原因には、
・水晶現象
・青あざ症
・ダイコンバーティシリウム黒点病
・黒芯病
などがあるが、どれも多少味は落ちるが食べることはできる!ということ。
ただし、黒カビが発生した大根は食べれない。もちろん腐敗した大根もだべれません。
水分の多い大根は保管状況によって黒カビが発生する可能性が高いので、正しく保存をしてなるべく早めに食べましょう。
野菜にはいろんな症状や病気、害虫の影響があるんだな、、と。
大変な苦労をして農家さんが作ってくれた野菜をありがたく美味しく食べよう!とシミジミ思った管理人でした。